甲状腺機能低下症
犬において最も多く見られる、内分泌疾患です。
甲状腺という腺組織は、のどの前面にあり甲状腺ホルモンを分泌しています。
甲状腺機能低下症は、ほとんどの場合腺組織の萎縮が原因と考えられています。
またある犬種ではかかる率が高いため、遺伝的要因が考えられています。
中年以後に発症して、その症状として、
●元気消失
●嗜眠
●寒がり
●運動不耐性
●左右両側に対照的に現れる脱毛
●体重の増加
●雌犬における無発情
などが一般的に見られます。
その診断は血液を採取して血液中のホルモンの量を測定します。
治療は、甲状腺ホルモンを毎日飲ませてあげれば毛も生えてきますし、
年のせいで元気がなくなったのかしらと思っていた愛犬があたかも若返ったように活発になります。
しかしその内服薬は一生飲ませてあげなくてはなりませんし,定期的な検査も必要となるでしょう。
もし愛犬がまだ若いのに老け込んで見えたり、脇腹の毛が薄くなってきたら、この病気かもしれません。
ひどくなってしまう前にかかりつけの先生にご相談下さい。
イタグレにも良くある病気ですよ。